「ゴット・タレント」という番組をご存知ですか?
かつて英国版のこの番組で、スーザン・ボイルさんがミュージカル「レ・ミゼラブル」の「夢やぶれて」を歌い、大ブレイクしました。
そのスペイン版の番組で2016年に優勝したクリスティーナ・ラモスさん。彼女は元々クラシックの歌手です。その予選に出て来た時の歌唱は衝撃的でYouTube動画は世界で3000万回以上再生されています。
予選風景。まずはオッフェンバック作曲「ホフマン物語」のオリンピアのアリアを歌います。これはハイソプラノのアリアで、繊細な技術が要求される曲です。しっかり歌いこなす彼女を審査員は好意的に見ています。
と、突然、彼女は衣装のロングドレスの巻きスカートを外して黒タイツ姿に変身し、ハードロックを歌い始めます。その迫力ある歌唱のこれまた素晴らしいこと!
審査員たちはその変身ぶりにも、どちらの歌唱の素晴らしさにも驚喜!シーズンに1回しか鳴らせないというゴールデンブザーを鳴らし、彼女は合格となりました。
ラモスさんは、クラシックの歌手としての教育を受け、きちんとした発声法を身に付けています。
そしてその声ならハードロックも歌えてしまう。クラシックとロックの歌唱、つまり本物なら同じ、共通しているんです。
本物の発声を身に付けていれば、クラシックも、ポピュラーも、芝居のセリフも、普段も話し声もOK。全てに共通していますので、自由自在に声を出せ、その声は周りの人を魅了することが出来ます。
クラシックの発声は、発声法の正攻法。どのジャンルにも対応が可能です。極めてみませんか。(2022.1.29)