歌を習いに来ている生徒さんの中でクラシックがお好きな方、その多くはオペラアリアを歌えるようになることが憧れの一つです。
ただ、アリアはやっぱり難しいのも事実。
アリアは短いもので3分、長いものでは10分を越える曲もありますが、一流のプロたちがここぞとばかりにその技術を込めて歌い上げるわけで、スポーツの世界で言えば、フィギアスケートのオリンピックで持ち時間の5分間の演技の中に選手が自分のあらゆる技術を盛り込んでご披露するのにも似ています。
ですから、体力や筋力が落ちてくると、一流の歌手でもオペラ公演を引退してリサイタルなどの活動にシフトして行くわけです。
華やかさはオペラアリアには負けるかもしれませんが、歌曲はいかがですか?
もちろん日本の歌曲を始め世界にはたくさんの歌曲があります。
日本歌曲でも古典と言える古い曲から、今を生きる作曲家が書いた新しい曲まで、様々な曲があります。
他にも、ドイツもの、フランスもの、イタリアもの・・・。
沢山あって、一生かかっても歌いきれません。
歌はそもそも自分の思いを伝えるもの。
そのメロディを「きれいだなあ」と思いながら歌う、歌詞のメッセージをしみじみ味わいながら歌う、自分の人生を重ね合わせて歌う・・・。
一般に歌曲はアリアより寸法も短いですし、ご自身の声に合わせてキーを変えることも全く問題ありません。
歌いやすい調で、のびのびと歌曲を歌う。
シニアの皆さんに特にお勧めです。(^^)/ (2023.6.9)