からだ全体で音を味わう

今日は久しぶりに響きの良いホールでコンサートを楽しんで来ました。

このホールは住宅街の中に隠れ家のように建っているのですが、中に入るとまるで教会のような高い天井、そして木のぬくもりがやさしく、音も素晴らしく響くホールです。

ホールには今年2019年の4月に90歳で亡くなられたウィーンのピアニスト、イエルク・デームスが寄贈したベーゼンドルファーの古いピアノが置かれています。昨年の11月にもデームスは来日され、このピアノで演奏会をされたのですが、残念ながら私は都合が合わず行かれなかったのが悔やまれます。

この日は1曲目のバッハから、ピアノからあふれ出る豊かな音に身を委ねるような体験をしました。会場中の空気が鳴り響いています。その音波の音圧をからだ中で受け止めるかのような体感でした。会場全体の空気がまるで喜んでかのように輝き、鳴っていました。

私たちは音を耳で聴いています。しかしどうも体じゅうの細胞一つ一つも音を聴いている様なのです。京都大学の研究チームは「音により細胞に遺伝子応答が起こる可能性を示す」研究結果を2018年にPLOS ONE誌に発表しています。確かに今日、私はからだ中で音楽を聴いていました。

また、「音と文明」(岩波書店)を著した大橋力氏を中心とした研究チームは、耳に聞こえない高周波音を含んだ豊かな音を聴くと、体の免疫力が高まり、ストレスホルモンが減少し、基幹脳の血流が増大し、脳波ではα波が増えるとの研究結果を発表しています。

こうした効果はハイパーソニック・エフェクト効果と呼ばれていて、ヘッドフォンを使った耳だけからの聴取でも、可聴域外の高周波音をカットした音源(一般のCDなど)でも現れなかったそうです。そして、いわゆる音楽ではない豊かな自然音を聴くことでも現れるそうです。

今日は私はからだ中で音楽を楽しみ、免疫力アップ!元気を貰った気がします。からだ中で豊かな音を浴びること、味わうこと、あなたはなさっていますか?

                             2019/10/19

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